|
02/5/31 スイス便り ３ ザ ン ク ト ガ レ ン へ
チューリッヒを十分見たわけではありませんが、ここでの滞在の最終日に、ザンクトガレンへ行きました。チューリッヒから特急で１時間１５分ほどの古い街です。東京を訪れた外国人が、一日、日光へ行ってみる。そんな感じでしょうか。 スイスの東端、もう、オーストリアやドイツとの国境に近いところです。ここに世界文化遺産に指定されている「ザンクトガレン修道院」があります。大聖堂と古文書を集めた図書館が貴重なものだそうです。鄙びたところにある修道院を予想していったら、どうしてどうして、ザンクトガレンは、近代的な大都市でした。ただ、その真ん中に、修道院を中心とする旧市街が、古い佇まいを残していました。 修道院の大聖堂は、あまり類を見ない特異な外観をしています。バロック風だそうですが、なにかその形は洗練より、古拙な感じです。その形がなかなかいいです。ただ残念ながら、修復中でした。 中にはいるとビックリするくらい、装飾的です。ただ、その抑えた感じと色調が、品のよさを見せていました。画像でお目にかけますが、どうでしょうか。
ここは、もうずっと昔に、カトリックから改革派（プロテスタント）に宗旨替えをしており、大聖堂は、単なる文化財として、保存されています。 この修道院に付設された図書館が有名です。まだ印刷技術が出来る前の手書きの文書から、手刷りの写本など、キリスト教関係の文書の宝庫だそうです。公開されているので一応見ましたが、ありがたみはとんと分かりませんでした。 チューリッヒに戻って、最後の夜を楽しみました。リマト川の河岸のテラスレストランで夕食をしながら、ザンクトペーター教会の屋根に夕日が落ちるのを見たのは、８時半。食事を済ませて、河岸を散策して帰ってきましたが、１０時。でも、まだ外は明るいのです。昨日から、俄然季節は夏めいて、いい天気です。人々は金曜日の夜ともあって、都会風のアウトドアの生活を楽しんでいる様子でした。 エアコンなどないホテルでは、窓を開けて、多少部屋の温度を下げていますが、持参の温度計は２６度をさしています。 明日は、途中、ルッツェルンに寄ったあと、いよいよアイガーの麓の街グリンデルヴァルトへ移動します。これまでが、序の口、これから本番です。 |
