フラメンコと闘牛の本場、ビゼーの「カルメン」の舞台、セビリアは、大きな都市である。スペイン一大きなカテドラルがある。明るい日射しのもと、南国のおもむきを示し、明るい陽気そうな街だった。

カテドラルとヒラルダの塔.　イスラム時代のアルカサルの入り口アーチから見たカテドラルとヒラルダの塔（鐘楼）。カテドラルはモスクを取り壊し、建てられたゴシック様式だが、塔は、モスクのミナレットをそのまま残して、上部に鐘楼部分を付け足したもの。イスラム様式を残した塔は、堂々としたたたずまいで、美しい。内部は、階段でなく、馬に乗ったまま上まで行けるというスロープを辿り、わりと楽に登ることができる。

鐘楼から見たセビリアの街．スペインの大都市はどこもそうだが、建物の高さがそろっている、それが美しい都市の景観をつくっている。東京の不揃いのビル群と比べてみるとよい。街路は複雑で、迷路のような部分もある。白が目立つのは、地中海的というか、アンダルシア地方の特徴だろうか。

サンタクルス街の私宅の中庭．地中海都市の住宅に共通する特徴は、中庭（パティオ）を持つことにある。これは、セビリアの中心部、迷路状の古い街を散策したときに、ちょっとのぞかせてもらったリッチな個人宅の中庭である。

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