01/06/25

 Ｈ　Ｐ　開　設　一　周　年

　このＨＰも、開設して一年になる。この間いろいろなことがあった。だから、もう一年もたったのか、というより、けっこう長く重い一年だったな、というのが感想である。その足跡はこのＨＰに残っている。

　自分のＨＰを持つことは、退職後の計画の一つだった。早く始めたのは、当時主宰していたメーリングリストを一旦閉じることになり、ＨＰを作り、談話室を設けて、当面の代替にするためだった。そちらの方は用をなさなかった。出来てしまったＨＰを放っておきたくもなし、やるとなれば、持ち前の凝り性で精を出した。

　パソコン技術の新しい側面を修得するというのは楽しい。チャレンジである。理系人間には、その誘惑が絶えずあり、深みにはまる。オタクになる。それを知るゆえに、ＨＰの技術には深入りしないことにし、間に合っているからよしとしている。ごらんの通りである。

　内容については、いささか身を入れている。少し凝りすぎて、気楽に書けなくなっている傾向がある。しかし、このＨＰに書くということが、何かをし、何かを読み、何かを考えるドライビングフォースになっている。退職後の生活に緊張感を持続する、突っ張り棒になっているとでも言おうか。

　といっても、あくまで基本は我が身の楽しみである。先日読んだ新聞書評に、一部の IT 革命のドライビングフォースとして、「楽しみ」を指摘していた。生活のために働かねばならない。儲けたい。新しいものを作り出したい。働き甲斐、生き甲斐を得たい。そういうこれまでの生産活動の動機とは別に 「楽しいからやる」 という動機が、結果として何かを生み出しているというのだ。私の楽しみは、何も生み出さないし、そのつもりもないが、共鳴するところがあった。

　この一年のＨＰは、私としてはまだ序の口と思っている。さらに書き続けたい項目、さらに充実させたい項目、新たに始めたい項目など、さまざまな抱負がある。しかし、あまり欲張ることも出来ない。「考えること」の衰えを自覚する。たくさん時間があると思うせいなのだろうか、何をするにも時間がかかる。働いていた頃の方が、忙しい合間を縫ってよく書いていた。そんなものなのだろう。

　退職後の生活は、まだ定常状態に達していない。そのうちに、自分なりのペースをつかんでくるだろう。適度の緊張感を保持しながら、あれこれとやりたいことを楽しみたい。どうなるか。それが次の一年のＨＰに反映されることだろう。