03/10/11

　旅の３日目（ソフィアでの２日目）、ソフィア市内の街歩きをしました。市中央には広々と緑地が広がり、いくつかの教会が点在しています。ひときわ目をひくのは、燦然と金色に輝くドームと白壁が美しい聖ニコライ・ロシア教会です。ブルガリアに移り住んでいるロシア人たちが建てたロシア正教の教会です。東京のニコライ堂に相当すると考えていいでしょう。1912-3年に建てられたものです。市内の高校生が、図工の時間なのでしょうか、野外スケッチの実習をやっていました。ベンチを勝手に通路をふさぐ位置に置き直して、美しい教会堂の姿を描いていました。そのわきを、手をしっかりつないで、ゆっくり歩いていくおばあさんとたくましい男性の二人連れがいました。多分親子でしょう。教会へ礼拝に来たのでしょうか。それとも毎日の散歩なのでしょうか。このおばあさんは、このソフィアの町のさまざまな変遷を見てきたに違いありません。いまはおだやかな余生を送っているようです。東欧にもたらされた独立と平和をうれしく実感したシーンでした。