北モラヴィアの古い街オロモウツは、落ち着いた静かな街である。観光客もほとんどいない。街の中心のホルニー広場の一角を占める市庁舎の壁には、大きな天文時計がある。もともと古いものらしいが、共産主義政権時代に修復がされた時に、プロレタリアートの像やモザイクに取り替えられている。それも歴史の一齣として、古い佇まいの中にとけ込んでいる。